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とび職の由来と歴史

2020/06/17
とび職とは、建設現場の高い足場で組み立てなどを行う職人のことですよね。

なんで「とび職」って呼ばれているんでしょうか??

その由来は所説あるようですが、いくつか紹介してみたいと思います。


▼とび職の由来

「とび」という言葉は江戸時代に登場したと言われています。

その当時、とび職は「火消し」といった消火活動もしていたそうです。

とび職と呼ばれた理由として「鳶口」という道具を使って活動していたからというのが有力です。

■「鳶口」
・・・棒の先端に鉄のかぎがついたもの。とびのくちばしに似ている。

家事が起こった際、この「鳶口」を使って、家屋を壊したりしていました。

梁を身軽に飛べるうえ、建物の構造に詳しいことから消火活動に参加していたと考えられています。

火を消す作業というよりは、家屋を壊して火事の広がりを防いでいたそうです。

のちに、「火消し」はとび職人のみで行うようになりました。

▼とび職の歴史

とび職と名がついたのは江戸時代と言われていますが、職業は、飛鳥時代にすでにあったと考えられています。

江戸時代以降に、「大工」「左官」「鳶」は「華の三職」とも呼ばれ、花形の職業であったそうです。
また、江戸の町を整備していく姿から一目置かれる存在でありました。

当時から「とび職」は、建築現場の足場を組み立てたり棟上げ作業をしていたそうです。

現在のように安全帯(ハーネス)は無く、危険な作業をしていたのではないかと考えられます。
日本では、たくさんの重要文化財が残されていますが、もちろん当時はクレーン車やパソコンなどありません。
昔の職人さんたちが手作業で作り上げた建造物がいまだに残っているなんて、ほんとにすごいですね。

ちなみにとび職は女性からモテる職業でアイドル的存在だったそうですよ。

飛鳥時代から続く「とび職」。

何百年という歴史を経て、材料や技術が進化し、職人の事故率も減少しました。

とび職にこれほど長い歴史があったなんて驚きです。

世の中のほとんどがAIやデジタル化していく中で、とび職は未来までずっと残るお仕事なのかもしれません。