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ビケ足場とクランプ足場の違い

2020/12/01
足場とは、建築工事において高いところで作業を行う人間の足がかりの為に仮に組み立てた構造物の事です。
建物が完成したときには、この足場の姿はありません。
工事が終われば片づけられてしまいますが、なくてはならないものです。
足場にはいくつもの種類がありますが、中でもビケ足場とクランプ足場の違いは何なのでしょうか?
今回はこの違いについてご紹介していきます。

▼ビケ足場とは

ビケ足場は、日本初の楔緊結式(くさびきんけつしき)足場です。
それまで住宅用の足場は、丸太などで組まれており安全性・作業性・耐久性など多くの問題がありましたが、この楔方式の「ビケ足場」はシンプルな構造でありながら安全性・作業性・耐久性に優れ組み立てや解体もハンマー1本で簡単に行えます。
その為、住宅建築の外壁塗装やメンテナンスを行う際には、一般的にこの「ビケ足場」が採用されています。

■ビケ足場のメリット

・工事期間が短い
ハンマー1本で簡単に設置できるので他の足場よりも組み立てや解体作業に時間が掛かりません。全体の工事期間も短くできます。
他の種類よりも揺れが少ないので安定して作業を行えます。

・低コスト
組み立て・解体作業を簡単に行え、重量が軽くコンパクトな規格が揃っていることから人件費や運搬費などを押さえられて低コストで施工できます。

■ビケ足場のデメリット

・高層の施工には適していない
高層建築の施工を行うと、重量があり強度や安定性のある枠組み足場が主に使用されます。
ビケ足場は低層住宅や低中層建築の施工に適した足場です。

▼足場クランプとは

クランプとは工具という意味で、足場クランプは単管クランプとも呼ばれるクランプで工事現場などで足場を作るための単管パイプを固定するために使われる金具のことです。
足場クランプに単管パイプを挟みこみ、ナットをラチェットレンチと呼ばれる工具で占めることで単管パイプが固定されます。

■足場クランプの種類

・直行型クランプ・・・単クランプが連結されていて単管を直角に交差させて固定させるための

・自在型クランプ・・・二つのタンクランプが連結されていて、単管を好きな方向に固定することができる

・3連クランプ・・・直行型クランプか自在クランプの間にタンクランプを挟みこんだ3連式のクランプ。

▼ビケ足場とクランプ足場の違いとは
ビケ足場は住宅などに使われている足場のことで、クランプ足場は足場を作る時にパイプを固定するための金具のことです。
大きく分けると、足場の種類と金具の種類の違いでした。